実写版「美女と野獣」には2種類ある!フランス版とディズニーの違い3選

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世界中から愛される不朽の名作美女と野獣


2017年にディズニーが実写版・映画『美女と野獣』を公開し、主人公のベルをエマ・ワトソンが演じたことで話題になりました。

ハリーポッターのハーマイオニー役でおなじみでしたが美しいベルを見事に演じていました


そんな語り継がれる名作『美女と野獣』ですが、実は同じタイトルの実写版映画が2種類あることをご存知でしょうか?


今回は、同タイトルの同じ原作を扱った実写版『美女と野獣』について、どのような違いがあるのかそれぞれの作品の魅力について調べてまとめました。


2つの作品それぞれに違った魅力があり、同じ物語でも描き方が大きく異なります

美女と野獣の世界観が好きだという方は、きっとどちらも気に入るはず…!!


どちらも素晴らしい作品なので、ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです♪


実写版「美女と野獣」には2種類ある

先述の通り、実写版『美女と野獣』には2014年に公開されたフランス民話に基づく作品と、2017年に公開されたディズニーのリメイク版作品の2種類があります。

以下、それぞれの作品の特徴や魅力についてご紹介します!

『美女と野獣(2014年)』

2014年に制作されたこちらの作品。


フランス・ドイツの制作陣による協力作品で、1740年にビルヌーヴ夫人によって書かれた原作版「美女と野獣」の物語をもとに実写化した作品です。

原作はフランス民話だったのですね!

メインキャスト一覧(日本語吹き替え版)
●ベル役:レア・セドゥ(渋谷はるか)
●野獣(王子):バンサン・カッセル(山路和弘)
●ベルの父親: アンドレ・デュソリエ(塾一久)
●ペルデュカス: エドゥアルド・ノリエガ(斉藤次郎)

ペルデュカスはディズニー映画でいうところの、❝ガストン❞にあたる人物です。

こちらの作品では、アニメ版でお馴染みの「残された時間示す赤いバラ」や、ポット夫人やルミエールなどの擬人化したユニークなキャラクターは一切出てきません。


また、ベルの兄弟として、双子の姉と兄が登場します。


ストーリー(要約)

裕福な商人だった父親の元に生まれた、ベルと双子の姉、そして兄。
しかしある日、父親の船が嵐で転覆し破産してしまう。
田舎で慎ましく暮らすことになった一家だが、一か月後に遭難していた船が見つかったとの知らせを受け、父と兄が探しに向かう。

ところがその途中で兄が行方不明に…
父親は酒場に息子を探しに行くが、ペルデュカスに身ぐるみを剝がされそうになり、森に逃げ出したところ遭難してしまった。

森の奥の古城にたどり着いた父親は、娘のベルに持ち帰ろうと咲いていたバラを摘み取った。
その瞬間恐ろしい姿の野獣が姿を現し、囚われてしまう。

命を奪おうとする野獣に許しを乞い、1日だけ猶予を得た父親は、最後の別れを告げるためにベルの元へ戻る。

父親から話を聞いたベルは「自分が身代わりになる」と恐ろしい野獣が待つ古城へ、ひとり向かうのだった。

ストーリー自体もディズニー版を観たことがある方であれば、かなり違うと感じるのではないでしょうか。



実際に作品を観た方のレビューはこちら

『美女と野獣(2017年)』

2017年に公開されたこちらの作品は、1991年にディズニーがアニメ映画化した『美女と野獣』を実写版でリメイクした作品です。


メインキャスト一覧(日本語吹き替え版)
●ベル:エマ・ワトソン(昆夏美)
●野獣(王子):ダン・スティーヴンス(山崎育三郎)
●モーリス(ベルの父親): ヴィン・クライン(村井國夫)
●ガストン: ルーク・エヴァンス(吉原光夫)


ストーリー(要約)

城で舞踏会を開催していた王子のもとに、ある嵐の晩ひとりの老婆が訪ねてきた。
「一晩泊めてほしい」と言うが、そのみすぼらしく醜い外見を馬鹿にした王子は追い返そうとする。
ところが、その老婆の正体は魔女だった。

怒った魔女は王子の姿を醜い野獣に変え、城に呪いをかけた。王子に仕える使用人たちはポットや蠟燭など人ではあらぬ姿に変えられ、人々の記憶からも消し去られてしまう。
そして、一輪のバラを残し、「このバラが枯れるまでに人を愛することを知り、愛されなければ魔法は一生解けない」という言葉を残して去っていった

月日は流れ、小さな田舎町に暮らす町一番の美女・ベルとその父親・モーリス。
発明家である父親は、ある日森の中で道に迷い、古びた城にたどり着く。
そこで咲いていたバラの花を摘み取ろうとして野獣に見つかり、城に閉じ込められてしまう。

父の帰りを待つベルの元に、父親が乗っていったはずの馬だけが戻ってくる。
「きっと何かあったに違いない」と馬に乗り、野獣と父親が待つ城へ、ひとり向かっていった。

こちらの作品ではベルは父親と二人暮らし(少なくとも兄弟は登場しない)で、物語の鍵を握る❝赤いバラ❞が登場します。

大まかなストーリーは同じであるものの、登場人物(兄弟の有無)や話の流れにかなり違いがありますね



実際に作品を観た方のレビューはこちら



フランス版とディズニーの違いとは

ストーリーの違い

『美女と野獣(2014)』は、原作のフランス民話をもとに作られており、物語では息子と父親の対立が描かれるなど少し難しい印象を受けます。


また、全体的に話が複雑で、子供が見るにはわかりづらい部分もあるのかな?という感じがします。

一方で、『美女と野獣(2017年)』は、原作とは少し異なるオリジナルストーリーも盛り込まれており、メインとなる登場人物もかなり絞られている印象。
また、アニメ版と同じ劇中歌が用いられ、ミュージカル要素も強いです。


ディズニーならではの美しい背景描写や豪華な衣装なども見どころですね!


キャラクターの違い

本作の大きな違いはキャラクターにも。

ストーリー設定の部分にもかぶりますが、『美女と野獣(2014)』には、魔法によって人間から姿を変えられてしまった、個性豊かなキャラクターたちは一切出てきません。


『美女と野獣(2017年)』では、城に攻めてきたガストンを返り討ちにするなど、重要な役割を担う魔法で姿を変えらえれた使用人たち。

全体的な作品イメージとして、2017年の作品のほうが物語をコミカルに描いている印象があります。


テーマソングの違い

『美女と野獣』といえば、アニメ版にしろ実写版にしろ、「ビューティー・アンド・ザ・ビースト」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

この曲を背景に、野獣とベルが心の距離が縮めていくシーンは、いつ見ても胸に響くものがありますよね、、

2017年の実写版では、アリアナ・グランデとジョン・レジェンドがしっとりと歌い上げ物語を彩っていました。

一方で、『美女と野獣(2014)』はディズニーの作品ではないので、この楽曲を使用していません。
主題歌には、PierreAndenot(ピエールアデノ)という曲が使われています。


まとめ

今回は、同タイトルの同じ原作を扱った実写版『美女と野獣』について、どのような違いがあるのか、また、それぞれの作品の魅力について調べてまとめました。

最後のハッピーエンドと大まかなあらすじは一致するものの、そこに至るまでのストーリーがかなり異なる2つの作品。

個人的な印象としては、

『美女と野獣(2014)』

原作の内容も知りたい上級者向け
フランス映画ならではのお洒落なドレスや装飾など細かい部分へのこだわりが素晴らしい。
どちらかと言えば、少し大人向けの内容。


『美女と野獣(2017)』

先に公開されたアニメ版『美女と野獣』の世界観が好きな方や、家族で観るのにぴったり。
ミュージカル風のダンスや歌がたくさん盛り込まれていて、ハッピーな気持ちになりたい時に見たい映画。

どちらの作品も、監督や制作者、出演者、その舞台、すべてにこだわりを感じられるとても素晴らしい作品になっています。

まだ観たことない方は、ぜひ見てみてくださいね!

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